「せっかく買ったアクリル絵の具用の筆が、翌日にはカチカチに固まって使えなくなってしまった」
アクリル絵の具初心者の方が最も多く経験する失敗がこれです。
結論からお伝えすると
『①描いたらすぐ拭き取る ②筆洗で優しく洗う ③1日の終わりに石鹸で根元まで洗浄』
この3ステップを守るだけで筆の寿命は劇的に延びます。
50年絵を描き続け、アクリル絵の具を5年愛用してきた経験から
初心者の方でもすぐに実践できる方法を徹底解説します。

目次
アクリル絵の具初心者におすすめの筆の洗い方1:描画中
ご存知の方も多いと思いますが、アクリル絵の具は
乾燥がすごく早いです。
油絵の具や水彩絵の具を使ったことがあって
最近、アクリル絵の具を使い出した方なら、びっくりされると思います。
アクリル絵の具初心者の方は、アクリル絵の具の基本についての記事も併せてお読みください。
本当に乾燥が早いので、描いた後の筆の扱いが非常に重要です。
どのようにすれば、なるべく筆の消耗を抑えて
できるだけ長く良い状態で使用できるかの方法を解説していきます。
描いたらすぐに絵の具をふき取る
ここでは、アクリル絵の具に適した筆、つまり合成繊維筆について解説しています。
アクリル絵の具に適した筆については、こちらの記事もお読みください。
アクリル絵の具は、とにかく乾燥が早いので
描いたらすぐに、筆についている余計な絵の具を拭き取ります。

ティッシュやペーパータオル、専用の雑巾を用意してください
拭き取ったら、すぐに洗う
そして、拭きとったら即、筆洗に投入!
よく水洗いしてください。
このとき、筆洗の底に擦り付けて洗うのはやめてください。
筆を痛めてしまいます。
筆を揺らしながら、優しく洗ってください。

筆洗は、洗う所が、2~3個に分かれたもの がおすすめです。
そんな筆洗持ってない!っという方は、ペットボトルで作ってみませんか?

自作の筆洗については、こちらの記事もお読みください。
繰り返し色水がつかなくなるまで洗う
筆洗で洗ったら、再度、ティッシュなどで水分を拭き取ります。

この時、拭き取って色水が付いていたら
もう一度、筆洗で洗います。
何度も何度も、色水がつかなくなるまで洗います。
色がつかなくなったら、次の色に移るか、他の筆を使って描画を進めます。
アクリル絵の具初心者におすすめの筆の洗い方 2:1日の描画終了後
1日の創作活動が終了して後片付けをします。
その時、アクリル絵の具を使用した後の
筆のメンテナンスは非常に重要です。
一つ一つ、解説していきますね。
全て終わったら石鹸で洗う、その理由
1回1回、丁寧に洗っていても
筆の根元に、アクリル絵の具が残っているケースが多々あります。
そのまま乾燥していますと、筆は、カチカチに固まってしまって
2度と使うことはできなくなります。
なぜなら、アクリル絵の具は乾燥してしまうともう水には溶けないからです。
根元の口金部分に絵具が固まると穂先が開いてまとまらなくなったり
毛が切れる原因になります。
そうならないためにも、1日の描画が終わったら石鹸で洗いましょう。
そうすることで、より一層、筆が長持ちします。
お自宅でお使いの石鹸でも大丈夫ですが、筆専用の石鹸もあります。
ダ ヴィンチ画筆 4033-0 クリーニングソープ

こだわる人には使ってほしい!実は、筆者も愛用中。
全て終わったら石鹸で洗う、その方法
まずは、十分に水に濡らし、筆の腹を押さえて馴染ませます。

次に石鹸をつけます。

そして、優しく揉み洗い。
泡に色が出なくなるまで何回か洗います。
石鹸を十分に洗い流した後
水道で、十分に洗い流した後は、
優しく指で水分を搾り出します。
そのあとは、ティッシュやペーパータオル、専用の雑巾で
しっかりと拭き取ります。
アクリル絵の具初心者におすすめの筆の乾燥方法
水分を拭き取ったら、乾燥させます。
この乾燥が本当に大切なんです。
この方法を間違えてしまったら、筆の寿命が縮んでしまいます!
乾燥の方法をお伝えします。
まず、穂先がまっすぐになるように指で整える
まず、穂先を整えます。

このとき歪んでいたら、筆が歪んだまま乾燥してしまい、
次回使うときに、非常に困ります。
カーブした状態で描画しなければならなくなり
思い通りに描けなくなってしまいます。
筆は、あなたの指先と同じ。
思い通りに描くには道具である筆は
思い通りに使えなくてはいけません。
乾燥時の理想状態
筆の乾燥は「吊るし干し」が理想です。
なぜなら、穂先を下にして筆を吊るしておくと
根元に絵具が溜まりにくく穂先のダメージを予防できるからです。
でも、アクリル用の筆には、お習字の筆のように紐がついていません。
なので、洗濯バサミなどで挟んで吊るし、穂先を下に向けるか

風通しの良い場所で、穂先を浮かせた状態で寝かせて乾燥させます。

この時も、卵パックが役立ちます。
なぜなら、卵を入れるためにデコボコになっているので
凹んだ空間がある部分に、濡れた穂先を置くことで、穂先が宙に浮いた状態になります。
風通しも良くなり乾燥も早くなります。
卵パックパレットについてはこちらの記事もお読みください。
どちらも、直射日光の当たらない、風通しの良い日陰でお願いします。
自然乾燥 でお願いします!
やってはいけない乾燥方法は3つ
知らないと、ついやってしまう「筆のために良くない」乾燥方法です。
くれぐれも、以下の3つには気をつけてください。
1.穂先を上にして立てて乾燥: 根元に水分が残り、根腐れやカビの原因になります
2.ドライヤー・直射日光で乾燥: 毛が乾燥しすぎて痛みます
3.濡れたままキャップをして乾燥: 蒸れてカビや腐敗の原因になります
3.のキャップは、購入時に筆の穂先を守るためについているものなので
使用後は必要ないので廃棄処分で良いと思います。
アクリル絵の具で固まってしまった筆を復活させる方法
アクリル絵の具で固まった筆を復活させる方法があります。
すべてのケースで可能というわけではありませんがいくつかの方法を紹介します。
軽度に固まった筆の復活方法(お湯+中性洗剤)
筆者の一例を紹介します。アクリル絵の具初心者の頃はよくありました。

そんな時、頼りになるのが、中性洗剤。
お台所で使う食器洗い用洗剤やおしゃれ着洗いのお洗濯用洗剤のことです。
肌や素材にやさしく、泡立ちが良いのが特徴です。
当然、アクリル用の筆にもやさしいのです。

手順は、
1.固まってしまった筆をぬるま湯(40〜50℃)に浸すー毛の部分だけ。5分〜数時間。
熱湯は不可ー筆が傷みます!お風呂より少し熱い程度のぬるま湯にしてください!

2.絵の具をふやかして柔らかくなったら、毛をやさしく揉みほぐす
3.再度、洗浄した後、形を整えて陰干しする
(アクリル絵の具初心者におすすめの筆の乾燥方法に同じ)
です。
3~4時間程度のついうっかりなら、この方法でなんとかなります。

今回はなんとか無事に、絵の具を落とすことができました
完全に固まってしまった筆の復活方法(ブラシクリーナー使用)
こちらは、本当に大変なケースです。
夢中になって描いていて、片付けを忘れて、次に日まで置いてしまったようなケース。
ガチガチです。目も当てられません。
でも、奇跡の復活が期待できることがあるのです。
それは!専用のブラシクリーナーです!
色々なメーカーから発売されています。
ホルベインなら、水性筆洗液のスーパーマルチクリーナーがおすすめ
https://www.holbein.co.jp/blog/newproducts/a151
復活が難しいケースの見極め方
忘れてしまって、2日以上経っていたら諦めてください。
筆が一目見て、ガチガチに固まっていたら復活は難しいです。
指でほぐしても「びくともしない」
それはもう、さよならするしかありません。
筆さん、本当にごめんなさい。
アクリル絵の具を使い始めた頃、
アクリル絵の具の速乾性をなめていました。
そして根元を固めてしまって、大切な筆を捨ててしまった経験は
本当に辛いものでした。
もう2度とそんなことはしたくないので、3ステップ
①描いたらすぐ拭き取る ②筆洗で優しく洗う ③1日の終わりに石鹸で根元まで洗浄
を、守っています。
アクリル絵の具初心者におすすめの筆の保管方法
筆が完全に乾いたら、保管するにはどうしたらいいのでしょう?
アクリル絵の具初心者の皆様には、当然湧いてくる疑問だと思います。
保管する時は、完全に乾燥させてから
1.穂先を上にして立てて保管:乾燥するまではNGですが、乾燥してからの保管は大丈夫です!

2.保管用の筒やペンケースに入れて保管
などがあります。
比較的長い間保管するなら、筒やペンケースに入れるのもいいでしょう。
また、どこかに持って行って描く時など、移動には欠かせませんね。
持ち運びのことも考えるならおしゃれなものがいいかもしれませんね。
アクリル絵の具の筆の洗い方のまとめ
アクリル絵の具の特性
乾燥後は、耐水性になる=2度と水には溶けない
ということを忘れず、筆洗していただければ
「あっ!しまった!」なんていう事態は避けられます。
面倒だと筆を洗わないでいたらアクリル絵の具は使いこなせません。
ほんの少しの手間、
1.描いたらすぐに絵の具を拭きとる 2.筆洗で洗う3.石鹸で洗浄後、筆は下向きで乾燥させる
この3ステップであなたの筆の寿命は格段に延びます!
アクリル絵の具初心者の方には、ぜひこの3ステップを習慣にして
創作活動に励んでいただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
感謝です。






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