こんにちは、絵師の徳田智子です。絵の道に入ってはや半世紀。
日本人絵師として日本の文化について広く世界に発信していきたいと思い、伝統的な美術品でもある「掛け軸」についてお伝えしています。
お仏壇を迎えたものの、中に何を祀ればよいのかわからず手が止まってしまう方は少なくありません。
若い頃は「実家のことだから関係ない」と無関心でも平気でしたが、ある程度の年齢になり「実家を引き継ぐ」ようになってきて、今まで自分が何も知らなかったことがとても多くて、筆者も戸惑いました。
特に「ご本尊を掛け軸にしたいけれど、宗派ごとの違いや大きさの選び方がわからない」という声は多いもので、筆者も、まずは「実家の宗派を確認する」ところから始めました。
宗派の確認は、「お仏壇のご本尊に掛け軸を選ぶときに押さえておくべき基本」の一番大切なことです。
筆者の場合、実家のそばに菩提寺がありましたので、そちらで確認しました。お寺の入り口、門に掲げられている「扁額(へんがく)」に「〇〇宗△△派✖️✖️寺」とありましたので、わざわざ住職にお尋ねする必要はありませんでした。
この記事では、宗派ごとの本尊と脇侍の組み合わせ、サイズ(代)の決め方、掛ける位置、お手入れ、処分と供養までを一通りカバーしています。
読み終えるころには、菩提寺や仏具店に何を確認し、どんな掛け軸を選べばよいかが明確になります。
ミニ仏壇やモダン仏壇の普及で選択肢が広がった分、基本を知らないまま選ぶと失敗しやすくなっています。
購入前のチェックリストとしても、ぜひ最後までご活用ください。
お仏壇のご本尊と掛け軸の関係を整理しよう
この章では、ご本尊と掛け軸が何を指すのかという言葉の整理から、仏像との違い、掛け軸だけで祀ってよいのかという疑問までを一気に解消します。
用語の意味を押さえておくと、その後の宗派別の選び方が格段に理解しやすくなります。

ご本尊とは何か、掛け軸とは何か
ご本尊とは、お仏壇の中心にお祀りする信仰の対象です。
宗派が礼拝の中心と定めている仏さまや、教えそのものを表した名号・曼荼羅がこれにあたります。
掛け軸は、そのご本尊を絵や文字で表して、壁面に掛けられる形にしたものです。
つまり「掛け軸」は形式の名称であり、「ご本尊」は役割の名称です。
お仏壇の中で礼拝の中心になっている掛け軸が、そのままご本尊として扱われます。
仏像タイプと掛け軸タイプの違い
ご本尊には、仏像タイプと掛け軸タイプの2種類があります。
仏像は立体的で存在感があり、仏壇の中に厳かな雰囲気が生まれます。
一方、掛け軸は仏像に比べて略式とされる場合もありますが、薄く場所を取らないため、小型の仏壇や現代の住宅事情に向いています。
保管や掃除の手間も、掛け軸のほうが軽く済みます。
| 比較項目 | 仏像タイプ | 掛け軸タイプ |
|---|---|---|
| 存在感 | 立体的で重厚 | 平面的で穏やか |
| 必要なスペース | 奥行きが必要 | 壁面のみで済む |
| 手入れ | ほこり払いに気を使う | 巻いて保管しやすい |
| 向く仏壇 | 大型・中型 | 小型・ミニ・モダン |

掛け軸のご本尊は必ず必要なのか
結論から言えば、お仏壇にはご本尊を祀るのが基本です。
お仏壇は「ご本尊を安置するための場所」であり、ご本尊がなければ単なる家具や収納になってしまうからです。
ただし、仏像か掛け軸かという形式まで厳密に決められているわけではありません。
置けるスペースと宗派の考え方に合わせて、どちらを選んでも問題ありません。
ご本尊を迎えるタイミングは、お仏壇を購入するときが最適です。
後から探すと、お仏壇の寸法と合わずに選び直しになることがあります。
宗派ごとに違うご本尊と脇侍の組み合わせ
この章では、主要な宗派ごとのご本尊と脇侍(脇掛け)の組み合わせを、一覧で確認できる形で整理します。
自分の家の宗派を当てはめるだけで、購入時に伝えるべき内容がはっきりします。
なぜ宗派によって違いが生まれるのかという背景まで押さえるので、ご親族に説明する場面でも役立ちます。

浄土宗・浄土真宗の場合
浄土宗は、ご本尊が阿弥陀如来で、脇侍は法然上人と善導大師です。
善導大師(ぜんどうだいし)は、7世紀の中国・唐時代の浄土教の僧侶であり、法然上人(ほうねんしょうにん)はその教えを深く仰いで「日本の浄土宗を開いた宗祖」です。

浄土真宗は、同じ「真宗」でも本願寺派(西)と大谷派(東)で脇侍が異なります。
本願寺派(西)では、ご本尊が阿弥陀如来で、向かって左に蓮如上人、右に親鸞聖人を掛けるのが一般的です。

大谷派(東)では、ご本尊は同じく阿弥陀如来ですが、脇侍には九字名号と十字名号を用います。
九字名号(くじみょうごう)とは、南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)の九文字で、「南無阿弥陀仏」と同じく、人間の知恵では量り知れない(不可思議な)光を放つ阿弥陀如来にすべてを委ねて帰依するという意味です。
また、十字名号(じゅうじみょうごう)とは、帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)の十文字で、あらゆる方角(十方)を照らし、何の障害(碍)もない光を放つ阿弥陀如来に、わが身を投げ出してすべてをお任せするという意味です。

浄土真宗は仏壇の荘厳の考え方も他宗と異なる部分があるため、購入前に菩提寺へ確認すると安心です。また、浄土真宗では位牌の代わりに「法名軸」という掛け軸を掛けることがあります。こちらも、併せて確認するといいですね。
真言宗の場合
真言宗のご本尊は大日如来で、脇侍は不動明王と弘法大師です。
真言宗は派によって細かな違いがあるため、智山派・豊山派などの区別も確認しておきましょう。

天台宗の場合
天台宗は決まったご本尊がなく、阿弥陀如来や釈迦如来がよく祀られます。
脇侍は、伝教大師(最澄)と天台大師(智者大師)が一般的です。

お寺によってご本尊が異なるため、特に菩提寺への確認が大切な宗派です。
日蓮宗の場合
日蓮宗は、仏像ではなく「南無妙法蓮華経」と書かれた曼荼羅をご本尊とする点が大きな特徴です。脇侍には大黒天と鬼子母神を祀るのが一般的です。

曹洞宗・臨済宗などの禅宗の場合
曹洞宗のご本尊は、釈迦如来で脇侍は常済大師(瑩山禅師)と承陽大師(道元禅師)です。
臨済宗もご本尊は釈迦如来ですが、脇侍は派によって異なります。

臨済宗は「十四派」に分かれているため、菩提寺がどの派に属するかを確認してから揃えることが大切です。
一般的には、観世音菩薩・普賢菩薩・文殊菩薩・達磨大師などから選ばれます。
なぜ宗派で本尊と脇侍が違うのか
宗派ごとに違いが生まれるのは、礼拝の中心が異なるからです。
脇侍には、宗派を開いた「開祖」や、教えを広めた「中興の祖」、あるいはその宗派の教えそのものが選ばれます。
つまり、脇侍の組み合わせを見れば、その宗派が何を大切にしているかがわかります。
それゆえ、何も知識のない状態でのご購入は控えていただければと思います。先日も、ご実家の宗派を知らずに購入されて、菩提寺の住職に注意されて買い直された方のお話を伺いました。お仏壇にお祀りする掛け軸は、返品・交換が難しいため、ご購入の時は慎重に。
失敗しない掛け軸の選び方
この章では、宗派の確認から「代」というサイズの決め方、表装の選び方、購入前のチェックリストまでを手順化して整理します。
読み進めながら、そのまま買い物の準備リストとしても使える内容です。

まず菩提寺の宗派と本尊を確認する
最初に行うべきは、菩提寺の宗派と派の確認です。
同じ宗派でも、派によって脇侍が異なる場合があるからです。
家族に聞いても曖昧な場合は、過去帳、位牌の戒名、お墓の墓誌などを手がかりにすると、宗派がわかることがあります。
どうしても判断できない場合は、菩提寺か、仏壇仏具店に宗派名を伝えて相談してください。
専門店であれば、宗派名を伝えるだけで適切な組み合わせを案内してもらえます。
仏壇の大きさに合わせて「代」を決める
掛け軸のサイズは「代(だい)」という単位で表され、豆代・20代・30代・50代のように示されます。お仏壇にも『50代』のような表記がありますが、掛け軸の代とは別の基準です。
数字が大きいほど、掛け軸も大きくなります。

選ぶ基準は、仏壇の内寸(高さ・幅・奥行き)です。
掛け軸が仏壇の天井に当たったり、左右の脇侍と窮屈に並んだりしないよう、余裕を持たせてください。
三幅(本尊と脇侍)を並べる場合は、横幅も含めて計算します。
表装・素材・デザインで選ぶ
伝統的な表装には、金襴(きんらん)や緞子(どんす)を使った格式あるものがあります。
近年は、木製フレームに入れたモダンなタイプや、アクリルスタンド型など、洋室のインテリアに馴染むデザインが増えています。
アクリルスタンドタイプ

お仏壇の色味(唐木調・ダーク系・明るい木目など)に合わせて選ぶと、全体の統一感が生まれます。
ただし、デザイン性を優先しすぎて宗派に合わない組み合わせを選ぶことは避けてください。
宗派の確認が済んでから、見た目を選ぶのが順序として正しい流れです。
手描きと印刷の違いと見分け方
また、本紙(仏さまが描かれている部分)が「手描き(肉筆)」か「印刷」かの違いも大きいです。
見分け方のポイントの一つは、絵の具の盛り上がりを見ましょう。手描きは斜めから光を当てると、輪郭線(金泥など)や岩絵の具の厚みで、表面にわずかな凹凸や立体感が見られます。印刷は、表面が完全にフラット(平ら)で、ツルツルしています。
もう一つは、線の「かすれ」や「にじみ」を見ることでも見分けがつきます。手描きは、職人の筆遣いによる、自然な線の強弱、かすれ、墨のニュアンスがあります。一方、印刷は、拡大鏡(ルーペ)で見ると、細かいドット(網点)で表現されていたり、線が均一すぎて機械的だったりします。

参考に、違いを一覧にしました。
| 項目 | 手描き(肉筆) | 印刷(工芸・プリント) |
|---|---|---|
| 製法 | 絵仏師や職人が、筆で直接絹本や紙に描く。 | デジタル技術やシルクスクリーンで複製する。 |
| 質感・立体感 | 絵の具の厚み、墨の濃淡、金箔の立体感がある。 | 表面が平滑で、均一な仕上がりになる。 |
| 希少性と価値 | 世界に一点のみ。宗教的・芸術的価値が高い。 | 大量生産が可能。価格がリーズナブル。 |
| 経年変化 | 時間とともに味わい深い「気品」や「風格」が出る。 | 紫外線などで色あせ(退色)しやすい。 |
| 価格帯 | 高価(数万円〜数十万円以上)。 | 安価(数千円〜数万円程度)。 |
手描きの本尊様は、代々受け継ぐ家宝としての価値があります。しかしながら、お値段もします。
最近の印刷技術(高級美術印刷など)は、非常に精巧になっており、予算や用途に合わせて選ばれているのが現状です。
購入前に確認したいチェックリスト
購入前には、次の項目を確認しておくと失敗を防げます。
- 菩提寺の宗派と派を確認したか
- ご本尊の種類(阿弥陀如来・釈迦如来・大日如来・曼荼羅など)が決まっているか
- 脇侍の組み合わせを確認したか
- 仏壇の内寸(高さ・幅・奥行き)を測ったか
- 三幅(本尊+脇侍)で並べるか、本尊のみにするか決めたか
- 表装・素材・デザインが仏壇に合っているか
- 開眼供養をどのタイミングで行うか決めたか
掛け軸を掛ける位置と正しい飾り方
この章では、仏壇のどの段のどこに掛けるのか、脇侍は左右どちらに置くのかという配置の基本を整理します。
あわせて、迎えたあとに必要になる開眼供養の考え方もお伝えします。

安置する場所は最上段の中央
掛け軸は、お仏壇の最上段に安置するのが基本です。お仏壇の掛け軸は、上部の紐を専用の掛軸台(スタンド)に掛けて立てるか、お仏壇の裏板に押しピンで留めて掛けます。
浄土真宗では、宗派専用の押しピンで裏板に留める場合もあります。お仏壇に掛けるための金具が付いていれば、そのまま掛けて問題ありません。
ご本尊は最上段の中心に、脇侍は左右に並べて掛けます。
掛け軸のご本尊は、お仏壇の中央奥の壁面に掛けて祀ります。仏像をご本尊とする場合はお仏壇中央の台(須弥壇)に置きますが、掛け軸では壁面に掛けて使う点が大きな違いです。
脇侍を飾る左右の順番
脇侍は、宗派ごとに左右の位置が決まっていることが多いです。
| 宗派 | 向かって右 | 向かって左 |
|---|---|---|
| 浄土宗 | 善導大師 | 法然上人 |
| 浄土真宗本願寺派 | 親鸞聖人 | 蓮如上人 |
| 真宗大谷派 | 十字名号 | 九字名号 |
| 真言宗 | 弘法大師 | 不動明王 |
| 天台宗 | 天台大師 | 伝教大師 |
| 曹洞宗 | 承陽大師 | 常済大師 |
| 臨済宗・日蓮宗 | 派やお寺、地域によって異なる | 派やお寺、地域によって異なる |
ただし、寺院や地域によって左右が逆になる場合もあります。
購入前に菩提寺や専門店へ確認しておくと、掛け直しの手間が省けます。
迷った場合は、購入時にお店へ「左右の位置もあわせて教えてください」と伝えてください。
開眼供養(魂入れ)の考え方
新しくご本尊を迎えたら、僧侶に依頼して開眼供養(かいげんくよう)を行うのが一般的です。
開眼供養とは、仏像や掛け軸に仏さまの魂を迎え入れる儀式です。
浄土真宗では考え方が異なり、「入仏法要」「御移徙(ごいし)」といった名称で営まれる場合があります。
宗派ごとの扱いは菩提寺に確認して、日程と費用の目安も早めに相談してください。
掛け軸を長持ちさせるお手入れと保管の方法
この章では、毎日のお手入れの基本と、掛け軸の大敵である湿気・直射日光・線香の煙への具体的な対策に踏み込みます。
掛け軸は紙や布でできているため、扱い方次第で寿命が大きく変わります。

日々のお手入れの基本
日常のお手入れは、ほこりを払うことが中心です。
柔らかい毛のはたきや、乾いた柔らかい布で、表面を軽くなでる程度で十分です。
また、手で直接触れると皮脂が付着するため、清潔な手で、必要最小限にとどめてください。
白手袋を常時、用意しておくといいですね。

湿気・直射日光・線香の煙への対策
掛け軸の劣化要因として、湿気、直射日光、線香の煙が挙げられます。
湿気はカビやシミ、直射日光は色あせ、線香の煙は黄ばみや煤汚れにつながります。
裏にしみが…

長期間掛けない場合は、巻き取って桐箱などに収め、湿気の少ない場所で保管します。
しまい方・保管方法は「掛け軸」の記事で詳しく説明しています、こちらの記事も参考に☝️
仏壇の設置場所は、窓際や直射日光が当たる場所を避け、風通しのよい壁際が理想です。

線香を焚く際は、換気をしながら、煙が掛け軸に直接当たりにくい位置に香炉を置いてください。
古くなった掛け軸の処分と供養の進め方
この章では、傷んだ掛け軸を買い替える際に、ゴミとして捨てずにきちんと供養するための手順を整理します。
ご本尊は魂が入った存在だからこそ、処分にも作法が必要です。
処分の前に確認すること
掛け軸を処分する前に、まず本当に処分すべきかを検討します。
破れやシミであれば、表具師による修復で再び使える場合があるからです。

修復が難しい場合や、買い替えが必要な場合に、供養の準備に進みます。
まず菩提寺に相談し、供養の方法や費用の目安を確認してください。
閉眼供養とお焚き上げの流れ
処分や買い替えの際は、僧侶に閉眼供養(へいがんくよう)を依頼するのが基本です。
閉眼供養とは、開眼供養で迎えた魂を抜く儀式で、「魂抜き」とも呼ばれます。

その後、寺院や専門の供養業者によるお焚き上げ、または合同供養へと進みます。
仏具店によっては、新しい掛け軸を購入する際に古いものを引き取り、供養を代行するサービスを用意している場合もあります。
購入前の最終確認ガイド(現代の暮らし方に合わせた選択)
この章では、ここまでの基本を踏まえて、ミニ仏壇やモダン仏壇といった現代の住まいに合う掛け軸の選び方と、購入先の使い分けまで踏み込みます。
選択肢が増えた今こそ、自分の暮らしに合った一幅を見つける視点が大切になります。

ミニ仏壇・モダン仏壇に合う掛け軸スタイル
ミニ仏壇には、豆代・10代・20代といった小さめのサイズが向いています。
スタンド型の掛け軸、木製フレーム入りのモダンタイプ、アクリルスタンド型などは、壁面に掛けられないお仏壇でも使いやすい形式です。
吊り下げ型は伝統的な雰囲気が出ますが、お仏壇の構造上、掛け金具がないと使えないこともあります。
購入前に、お仏壇側に掛けるための設備があるかを確認してください。
購入先ごとの特徴と相談のコツ
購入先には、老舗の仏壇仏具店、ネット通販、専門店の公式サイトなどがあります。
参考に「老舗仏具店(全国展開)」のサイトを紹介します。
地元の実店舗は、実物の質感を確かめつつ、宗派に関する相談も対面でできる点が強みです。
通販は価格比較やデザインの選択肢が広く、チャット相談を用意している店舗もあります。
どちらを選ぶ場合も、宗派・派・仏壇の内寸の3点をあらかじめ伝えると、やり取りがスムーズです。
アウトレット品は、価格を抑えて購入できる反面、在庫が限られるため、宗派に合うサイズがそろうか確認が必要です。
まとめ
仏壇のご本尊を掛け軸にする際は、「宗派の確認」「仏壇の内寸」「飾り方」「お手入れ」「供養」の5点を押さえることが基本です。
特に宗派と派の確認は、すべての選択の出発点になります。
最後に、この記事のポイントを整理します。
- ご本尊はお仏壇の中心となる信仰の対象で、掛け軸は仏像と並ぶ代表的な形式のひとつ
- 本尊と脇侍の組み合わせは宗派や派ごとに異なるため、菩提寺での確認が最優先
- サイズは「代」で表され、お仏壇の内寸に合わせて選ぶ
- 掛ける位置は最上段の中央が基本で、脇侍は左右に配置する
- 迎えるときは開眼供養、手放すときは閉眼供養を通じて、敬意を持って扱う
迷ったときは、一人で抱え込まず、菩提寺や仏壇仏具店に相談することが最短の解決策です。
筆者も実家を引き継いだときは、知らないことばかりで戸惑いました。けれども、菩提寺の扁額で宗派を確かめるところから一つ一つ確認していくことで、宗派のこと、お仏壇のこと、ご本尊様のことが理解できるようになりました。焦らず、ゆっくり進めてください。
よくある質問(FAQ)
宗派がわからないときはどうすればよいですか?
まず、親族に確認するか、お墓の墓誌・位牌・過去帳などを手がかりにします。
それでもわからない場合は、お墓のある寺院や、仏壇仏具店へ相談してください。
宗派がわからない場合や、特定の宗派をお持ちでない場合は、釈迦如来や十三仏の掛け軸をお祀りされる方も多いです。
十三仏の掛け軸については、こちらの記事で詳しく解説しています。
脇侍は必ず用意しなければなりませんか?
正式には本尊と両脇に脇侍を祀る「三幅」が基本ですが、仏壇のサイズなどの事情により、ご本尊のみを安置する方も多くいらっしゃいます。

まずは菩提寺に、本尊のみでよいか確認すると安心です。
掛け軸と仏像は併用してもよいですか?
併用が可能な場合もあります。
たとえば、ご本尊を仏像にして、脇侍を掛け軸で飾る形式もあります。

ただし、宗派によって決まりがあるため、事前に菩提寺へご確認ください。
中古やアウトレットの掛け軸でも問題ありませんか?
宗派と本尊・脇侍の組み合わせが合っていれば、アウトレット品を選ぶこと自体に問題はありません。
ただし、中古品の場合は、前の持ち主の供養が済んでいるかを確認することが大切です。
新しく迎える際は、開眼供養をあらためて行うと安心です。
仏事はいろいろな決まり事があって戸惑うことも多いですが、ルールさえわかれば難しいことではありません。ぜひ、疑問を解決して、心からの供養を手向けて参りましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。感謝です。
お盆に飾る掛け軸については、こちらの記事を参考に☝️













