こんにちは、絵師の徳田智子です。
絵の道に入ってはや半世紀。
アクリル絵の具を愛用して5年が経ちました。
新学期の始まる頃に咲く、菜の花をアクリル絵の具で描きました。

本日は、お子さんから「アクリル絵の具がいるの!用意して!」と頼まれた親御さんの助けになればと思い筆を取りました。
中学校の美術の授業で突然「アクリル絵の具セット」の準備を求められ、戸惑っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
小学校で使っていた水彩絵の具とは性質が大きく異なるため、適当に選んでしまうと授業で扱いづらかったり買い直しになったりするリスクがあります。

この記事では、中学生が美術の授業で使うアクリル絵の具に必要な道具一覧から、学校指定品と市販品・100均の違い、服や道具についたときの対処法まで詳しく解説します。
最後まで読むことで、失敗しない道具選びと買い足しのコツがしっかり理解できますので、ぜひ準備の参考にしてください。
購入前チェックリスト
- 絵の具の種類(アクリルガッシュ / ポスターカラー)
- メーカー指定の有無
- 色数(12色 or 13色)
- 容量(11ml〜20ml程度)
- ケースが学校のロッカーに入るサイズか
買い間違いのないように!
- 中学校の美術授業で必要なアクリル絵の具&道具一覧
- 普通のアクリル絵の具と「アクリルガッシュ」の違い
- 学校指定品と市販品・100均道具の比較と選び方
- 固まった絵の具のお手入れ方法と服についたときの対処法
中学生の美術授業で必要なアクリル絵の具セット&道具一覧
- 中学生の美術で揃えるべき基本道具5選
- 授業の作業効率を上げる便利グッズ
- 「アクリル絵の具」と「アクリルガッシュ」の違い

学校指定のアクリルガッシュ絵の具のセットを購入。溝引用の30cm物差しと溝引き棒、スポンジも入っていました。パレットについたシミを落とすチューブも入っていました。付属のバッグで学校に行く時もラクラク。水入れは入れ子式で付属バッグに入れられます。
これだけは揃えたい基本の道具5選(絵の具・筆・パレット・水入れ・筆拭き)
中学校の美術授業でアクリル絵の具を使用する際、必ず揃えておきたい基本の道具は主に5点あります。
それぞれの道具にはアクリル絵の具ならではの最適な仕様が存在します。
- アクリル絵の具(またはアクリルガッシュ): 基本の12色セットが主流です。
- アクリル対応の筆: ナイロン製の硬めの筆(平筆・丸筆)が適しています。平筆は14号、18号、丸筆は0号、6号、14号がそれぞれ1本づつあると授業で困りにくいです。
- パレット: アクリル用の紙パレットや、プラスチック製で剥がしやすいものが便利です。
- 筆洗バケツ(水入れ): 仕切りがあり、しっかりと筆を洗える深めのバケツです。
- 筆拭き(雑巾・スポンジ): 水分の調節や筆の拭き取りに欠かせません。
アクリル絵の具に適した材質のものをしっかり確認して準備しましょう。


あると劇的に作業がはかどる!おすすめの便利グッズ
基本セットに加えて持っておくと、授業での作品制作が圧倒的にスムーズになる便利アイテムがあります。
特に限られた授業時間内で作業を終わらせるために、工夫された道具が役立ちます。
- 速乾防止(リターダー): アクリル絵の具の乾燥を遅らせ、混色をやりやすくします。
- マスキングテープ: 画面のフチをきれいに残したり、直線を描いたりする際に必須です。
- キッチンペーパー: 雑巾よりも吸水性が高く、絵の具の濃度調整に重宝します。
学校からの指定リストに入っていない場合でも、これらを用意しておくと作品のクオリティが上がります。
お子さんの作業スピードやこだわりに合わせて準備を検討してみてください。
100均のマスキングテープとペーパータオル。あえて、ロール式のキッチンペーパーはやめてティッシュペーパーと同じタイプにしました。サブバックの中に収まる形状で持ち運びに便利ですし、机の上に置いて作業する時も邪魔になりにくいです。

我が子は「スポンジや雑巾などを使うより、キッチンペーパーを使うと、筆の水加減や描き終わったとの筆、パレット等の拭き取りが効率的で無駄がなく、短い授業の中ではとてもよかった」と話してくれました。
普通のアクリル絵の具と「アクリルガッシュ」の違い・選び方
アクリル絵の具には、大きく分けて「普通のアクリル絵の具」と「アクリルガッシュ」の2種類が存在します。
2つの絵の具の「違い」について詳しくはこちらを☝️
中学校の美術授業では、不透明でムラになりにくい「アクリルガッシュ」が指定されるケースが圧倒的多数です。
普通のアクリル絵の具は透明感があり、重ね塗りをすると下地が透ける特徴があります。
筆者お気に入りの「ターナーアクリル絵の具、U-35」重ね塗りすると、下の色が透けて見えます。

一方アクリルガッシュは不透明でツヤがなく、ポスターのように均一で鮮やかな平面を塗るのに適しています。
ターナーのアクリルガッシュ。こちらは重ね塗りしても下の色が全く見えません。

学校の指定がどちらになっているか、購入前に配布プリントなどを必ず確認してください。学校指定の絵の具を間違えずに購入して、子どもの学校生活を円滑にしてあげましょう!
まれに『ポスターカラー』を指定する中学校もあります。絵の具の“種類名”はプリントで必ずチェックしてくださいね。
学校指定品 vs 市販品・ネット通販!保護者が知っておくべき選び方のコツ
- 学校の共同購入のメリット・デメリット
- ネット通販で個別購入する際の失敗しないチェックポイント
- 100均で買って良い道具・ダメな道具の切り分け
我が子が持ち帰った学校からのプリント

学校の共同購入で揃えるメリット・デメリット
学校から配られる封筒や案内で購入する共同購入には、明確なメリットといくつかのデメリットがあります。
迷った場合は、まず共同購入の内容を基準にして考えるのが一番確実です。
メリットとしては「授業で必要な道具がすべて完璧に揃う」「周りの生徒と同じものなので差がつかない」という点が挙げられます。
また、学校まで一括で届けてくれるため、個別に買いに行く手間がかかりません。
デメリットは「デザインの選択肢が少ないこと」や「ネット通販などのセール価格に比べてやや高価な場合があること」です。

お子さんの好みや予算に合わせて選択するのが賢明です。
共同購入では選択の余地はありませんでしたが、授業での使用には問題ないので共同購入にしてよかったです。ただ、みんなと同じなので一つ一つ名前を書こうとしたら「カッコわるいからやめて!」と子どもに叱られやめました。
ネット通販や文房具店で個別に揃える際の注意点
ネット通販や大型文具店、画材店で個別に買い揃える場合、自由なデザインや安価なセットを選べるメリットがあります。
しかし、授業の要件を満たしていない商品を誤って選んでしまうリスクも存在します。
特に注意すべきなのは「絵の具の容量」と「筆の形状・本数」です。
授業で指定された色数(12色や13色)や、容量(11ml〜20ml程度)を満たしているかを必ずチェックしましょう。
また、ケースが学校のロッカーや棚に収まるサイズであるかも重要な確認ポイントです。
子どもがプリントを出し忘れ、学校での集団購入に間に合わなかったので通販で購入したママ友の話ですが、大手通販サイトで「学校プリントに書いてある要件を満たしている、同じようなセット」を見つけたられたそうです。「大急ぎで注文して、間に合った!」と喜んでいました。
100均(ダイソー等)で買っても大丈夫な道具・避けるべき道具
最近では100円ショップ(ダイソーやセリア等)でもアクリル絵の具や関連道具が豊富に販売されています。
節約のために100均で揃えたいと考える保護者の方も多いはずです。
結論として、100均で買って問題ないものと、専門メーカー品を買うべきものに明確に分かれます。
水入れ、筆拭き用スポンジ、紙パレット、マスキングテープ、スポイドなどは100均商品で十分に役立ちます。
一方で、絵の具本体やメインで使用する筆は、専門の画材メーカー品を選ぶことを強力におすすめします。
100均の絵の具は発色や伸び、定着力に差が出やすく、筆は毛抜けやパサつきが生じやすいためです。

それに100均には、アクリル絵の具のセット売りでの販売はありません。また、100均の筆を買うなら小学校で使っていた「サクラクレパス・ネオセブロン」か「ペンてる・ネオセーブル」がおすすめです。価格は比較的安価で、アクリルガッシュ絵の具のハードな使用にも耐えられます。
筆者の経験から「共同購入だと一式で3500円前後」で揃えられると思います。「市販だと3800円〜」、100均を賢く使えば、共同購入より1000円以上抑えらるように思います。100均を使っても、絵の具は学校指定のメーカーの絵の具を購入してくださいね!
後悔しない!アクリル絵の具道具をお手入れ・長持ちさせるポイント
- 固まったアクリル絵の具の落とし方と洗い方
- 服についてしまったときの緊急応急処置
我が子も無事に、アクリルガッシュデビュー!お片付けは不得意だけど「乾いたら落ちなくなるから!」と何度も念を押したので、使用後のパレットと筆はきっちり洗って持って帰りました。

固まると落ちない!パレットと筆の正しい洗い方
アクリル絵の具は乾くと耐水性になり、プラスチックや毛に強固に固着する性質を持っています。
そのため、使用後の速やかで正しいお手入れが道具を長持ちさせる鍵となります。
筆は授業直後、絵の具が乾く前にぬるま湯や水で根本までしっかり洗い流すことが重要です。
もし固まりかけてしまった場合は、専用の「アクリルクリーナー(剥離剤)」を使うと落としやすくなります。
パレットは紙パレットを使用するか、プラスチック製の場合はしっかり乾かしてからペリペリと剥がす方法が有効です。
半乾きの状態でこすると汚く広がってしまうため、完全に乾かすか直後に洗い流すのがコツです。
子どもが学校から帰ってきて開口一番「筆、固まっちゃった!」でした。授業後に洗わなかったのでしょうね。

筆が固まったときは、台所にある中性洗剤で以下の方法で剥がすことができます。

そのほかの剥がし方や筆の洗い方は、こちらの記事も参考に☝️
服についたときの応急処置と洗濯方法
アクリル絵の具が服についてしまった場合、完全に乾いてしまうと通常の洗濯では落とせなくなります。
付着した瞬間の素早い応急処置が、衣類をダメにしないための運命を分けます。
服についたら、まずは水で濡らしたティッシュやタオルで叩くようにして絵の具を吸い取ります。
絶対にゴシゴシと擦らないことが大切で、擦ると繊維の奥まで絵の具が入り込んでしまいます。
その後、クレンジングオイルや消毒用エタノールを染み込ませ、つまみ洗いをすると落ちやすくなります。
完全に乾いてしまった場合は、こちらの記事を参考にしてください⬇️
我が子も例外ではなく、絵の具をつけて帰ってきました。制服ではなく、体操服だったのでまだ慌てずに済みましたが。
上記記事にあった「台所の中性洗剤で落とす方法」で、無事落とすことができました。
制服の場合、専門の業者もあるようなので参考になさってください。
中学生のアクリル絵の具セットに関するよくある質問(FAQ)
Q. 小学校のときに使っていた絵の具セットはそのまま使えますか?
A. 絵の具自体は使えませんが、バケツや雑巾などは流用可能な場合があります。
小学校で一般的に使われるのは「学童用水彩絵の具」であり、中学校で使う「アクリル絵の具(ガッシュ)」とは全く別物です。
絵の具自体は必ず中学校指定のアクリル絵の具を新規で購入する必要があります。

ただし、筆洗バケツや筆拭き用雑巾などは綺麗に洗えばそのまま使えることも多いです。
学校からの案内を確認し、利用できるものは活用して節約しましょう。
小学校のセットから、水入れは問題なく使うことができました。個人的にですが、サクラクレパスの「ネオセブロン」は大人の方のアクリル絵の具、アクリルガッシュを使用する時にも十分に使えますので、筆セットもサクラクレパスかペンテルなら十分使い回しができると思います。

ただ、ポスターなどに文字を入れる時などは「面相筆」は別途用意してあげるといいですね。
Q. 絵の具の特定の色だけなくなった場合はどうすればいいですか?
A. 画材店や大型文具店、ネット通販で1本単位(単品)で購入・補充が可能です。
白や黒、よく使う基本色は他の色よりも圧倒的に早くなくなります。
セットを丸ごと買い直す必要はなく、同じメーカーの単品チューブを買い足せば問題ありません。
学校の購買部で取り扱っている場合もありますし、お近くの画材店や楽天等でも容易に入手できます。
こちらのブルー系ですが、レッド系、ホワイト系など色々ああります。
メーカーによって色の名前や塗った際の発色が微妙に異なるため、現在使っているメーカー名を確認して購入しましょう。
よくなくなる色(我が子は、ホワイトとパーマネントレッドがすぐになくなります)は、ターナーだと「大きいサイズのチューブ(20ml)」で購入するといいですね。
まとめ:お子さんに合ったアクリル絵の具道具をスムーズに準備しよう
- 小学校の水彩道具とは別物!アクリルガッシュを中心に揃える
- 共同購入は手間がなく安心、市販品はサイズや容量の確認が必須
- 100均道具を賢く活用しつつ、絵の具と筆は専門メーカー品を選ぶのがおすすめ

中学校の美術授業で使うアクリル絵の具セットは、小学校の水彩絵の具とは異なる特性を持っているため、事前の正しい知識と準備が不可欠です。
基本のセット内容を押さえつつ、学校指定と市販品のメリット・デメリットを比較して最適なものを選びましょう。
また、100均の便利グッズを賢く活用したり、正しくお手入れして長持ちさせたりすることで、保護者の負担も軽減できます。
しっかり準備を整えて、お子さんが美術の授業で楽しく作品作りに取り組めるようサポートしてあげましょう。
何事も親の考えで進めるのでなく、我が子の気持ちを一番に考えて、よく話を聞いてあげてください。そうすれば、その子にとって「一番いいセット」になるはずです!
本日も最後までお読みいただき感謝です。
アクリル絵の具の使い方のコツをお子さんと学んでみたい方はこちらの記事を参考に☝️













