【水彩画入門】絵の具の塗り方ー基本中の基本と基本のテクニックを紹介

こんにちは、画暦半世紀以上、絵師の徳田智子です。およそ30年あまり水彩画の楽しさを皆さんにお伝えしてきました。

本日は、水彩画の基本中の基本、「これさえ抑えれば大丈夫!」

水彩画入門者に「いつも心において描いてほしいこと」をお伝えします。

これさえ外さなければ、初めてでも「水彩画」が簡単で楽しいもの になります。

反対に、このことを忘れて描いてしまったら、本当にどうしようもない仕上がりになり

「もう2度と水彩画なんて描かない!」なんてことになってしまいます。

この基本中の基本を押さえて、楽しく水彩画を描いて

末長く続けていただければと思います。

水彩画の基本その1:まずは、「良い紙」を使おう

ええっ?!水彩画の絵の具の塗り方なのに、「1番大切なのは、 なんですか?」

っと、いう叫び声が聞こえそうですが。

そうなんです。

水彩画において一番大切なのは「紙」なんです。

良い紙の条件を3つ紹介します

条件1_よく水を吸う

べらぼうに「(値段が)高い紙」を使わなければならないと言っているのではありません。

一般的に水彩画にむている紙「水彩紙」を使用してください。

画用紙はやめてください。

画材屋さんにいって、水彩紙を購入してください。

例えば「CANSON(キャンソン)紙」。

A4サイズ、30枚シートのスケッチブックタイプは、リングが大きく使いやすいです。

また、1枚、1枚の紙に、「切り取り線」が入っていて1枚ずつ切り離すことができます。

条件2_洗い流せる

「良い紙」はとても強い ので、こんな荒技も使えます。

描き上げて「なんだか気に入らない」と思えば、

水道で洗い流すこともできます。

紙が厚いので破れません。ふやけたりもしません。

ティッシュなどで拭き取っても、画面がボロボロになったりしません。

絵の具が必要以上に、滲み出たりもしません。必要のない部分だけ拭き取れます。

それでも、取り扱いは優しくお願いします。

条件3_描き直しができる

「良い紙」は、2.でもご紹介しましたが、洗い流せるので 描き直しができます

水道で流すだけではなく、描いている途中で「あっ、しまった」という事態が発生した時

簡単に洗い流す方法があります。

それは、「綺麗な筆」「綺麗なお水」をたっぷりと含ませて「いらない絵の具」を拭き取る方法です。

筆にたっぷり水を含ませて、ティッシュなどで拭き取るったあと、ティッシュなどで拭き取るといいですね。

この後、紙をよく乾かして描き直しを進めてください。

一般的に「水彩画」は、書き直しができない「一発勝負」のように言われていますが、良い紙を使うことで、描き直しもできます。

水彩画の基本その2:紙の白さを活かす

水彩画の基本中の基本、「紙の白さ」を活かすことで、水彩画の最大の魅力である「透明感」が最大限に生かされるからです。

では、どうすれば「紙の白さを活かす」ことができるのか、その方法をご紹介します。

方法1_紙の白い部分を残す

紙の白さより「白い」絵の具はありません。

ですので、描き出す前に紙の「白い部分」どのように残すのか

を考え決めてから、絵の具を塗り出しましょう。

まずは「白」を残す所を決める

そして「大きめ」に囲っておく

マスキングテープで、隠しておくのも手です。

とにかく、白い部分を守り切る!!!

これが鉄則です。

ここさえ抑えれば、失敗は限りなく0に近づきます。

方法2_白い絵の具は使わない

紙の白さを最大限に生かすためには、絵の具の「白」を使いません

パレットに出してもいいですが、出さなくてもいいです。

絵の具をセットで購入すると、必ず「白」はついていますが、使わないでください

ちょっと白っぽい感じのものを描くときに「白い絵の具」を使いたくなるかもしれません。

でも、ここで白色を投入すると「白濁」します。

せっかくの透明水彩画の命である「透明感」が失われます。

方法3_白を使わずに白っぽい色を出す

例えば、ピンク色のお花を描きたいときにあなたならどうしますか?

赤い色に白を混ぜて、ピンク色を作りたくなりますね。

でも、そうやるとこうなります。

どうしても、白濁して彩度(鮮明度)が落ちます濁ってしまって、透明水彩の命である「透明感」が失われてしまいます。

なので、ピンクを使いたい時は、赤い絵の具を水で薄く伸ばしていきます。

この方法だと、鮮明さは失われず、希望に近い色に近づきます。

ですので、白っぽい色のものを描くときは、それに近い色の絵の具に、たっぷりの水を使って薄めに描いてみてください。

そうすれば「白」を使わずに「紙の白さ」をうまく利用して

「白っぽい」色を表現することができます。

水彩画の基本その3:塗り方

水彩画を失敗しないように最後まで描き切る、「基本の塗り方」を3つ紹介します。

塗り方1_薄い色から始める

いきなり、紺とか藍色とかそんな濃い色から塗り始める人はいないかもしれませんが…

「赤色が好き!」なんて言って、好きな色から塗り始めるのは、

「水彩画・初心者マーク」の間はやめておきましょう。

まずは鉛筆下書きの全体を見渡して、

「黄色」を塗るところ はあるか、観察しましょう。

透明水彩絵の具がどんなに透明感が高くて、下の絵の具の色が透けて見えても

「濃い色の上に、黄色は現れない」のです。

黄色の上に、赤色を塗ったら「橙色」になります。

黄色の上に「青色」を塗ったら「緑色」になります。

でも、どの色を重ねても「黄色」にはなりません。

塗り方2_一色塗ったら、必ず筆を洗う

はい、では、次の色を使う前に!

必ず、無色透明の美しい水で筆を洗いましょう!

黄色だったとしても油断してはいけません。

筆の根元のところに絵の具は染み付いているのです。

洗う前に、まだ筆に絵の具が残っていたら「ティッシュ」で拭き取ってから洗うといいです。

根元まで綺麗に洗い流しましょう!

塗り方3_パレットで混色はしない

絵の具は、基本、パレットでの混色はやめておきましょう。

混色しすぎると、濁って汚い色になってしまいます。

1色ずつ塗って、乾いたらその上から重ねる。

十分に乾くまで、焦らず待ってください。

焦ってしまうと下の写真のように、濁って汚くなってしまいます。

我慢も大切です。

ここで注意!必ずよく乾かしてください。乾いていないと絵の具が混じり合って濁ってしまいます!

絵の具をたくさん使うのではなく、ほんの少し筆に取って、薄く伸ばして塗る

そして、重ね塗りすることで、色の幅が出て作品に深みが出ます。

水彩画の基本その4:技法(テクニック)

水彩画の技法(テクニック)は、本当に色々あって紹介すればキリがないのです。

今回の記事では 基本中の基本だけを紹介します。

技法1_重ね塗り

 重ね塗りの技法は、絵の具を一度乾燥させてから

同じ色、もしくは違う色を上から塗ります。

十分に乾いていないと、濁ってしまいますので気を付けてください。

薄い色の上に濃い色を重ねると、美しく仕上がります。

技法2_ぼかし

ぼかしの技法は、塗った絵の具の輪郭を、

水で伸ばす意図的な「グラデーション」の技法です。

比較的簡単で、安心して使える技法です。

塗った色の輪郭にたっぷり水を含んだ筆でぼかします。水に絵の具が広がって幻想的な雰囲気になります。

技法3_にじみ

にじみは、紙の上に水分を広げて、その後に絵の具を塗る技法なります。

こちらの方が「ぼかし」よりも偶然性が高い技法になります。

偶然が引き出す色のマジック!素敵です。

こちらは塗った絵の具が乾かないうちに、次の絵の具を塗る方法でも使えます。2色が混じり合って幻想的な雰囲気を作り上げられます。

技法4_グラデーション

 グラデーションは、濃い色から薄い色、または2色を自然に馴染ませる技法です。

紙にたっぷり水分を含ませて、大きめの筆で素早く塗ります。

この時、筆は一定方向に動かします。

濃い色から薄い色、もしくは、水分を足して薄めていきまます。

濃い色から、薄い色、反対に薄い色から濃い色でも可能です。2色の違う色で試すと効果的です。

少し難しいかもしれませんが、練習してこの技法がうまく使えるようになるととても便利です。

何度でもチャレンジして、美しいグラデーションを描いてください。

まとめ

今回は、水彩画の塗り方の「基本中の基本」と、「基本中の基本の技法(テクニック)の紹介をしました。

水彩画には、もっともっと様々なテクニックがあって今回の記事だけでは紹介しきれません。

これから別の記事で、色々な表現方法を紹介していきますので楽しみにお待ちください。 

 水彩画の基本中の基本

1.良い紙を使う水彩紙なら大丈夫!画用紙はNG!です。

2.白い絵の具は使わない

3. 薄い色から塗るそして、よく乾かす!

この3つを守って絵の具を塗っていただけると、楽しく水彩画を描くことができます。

さあ皆さんも、水彩画の絵の具の塗り方を心において楽しい時間をお過ごしください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

また、違う記事でもお会いできること楽しみにしております。